「地中海の沿岸都市、ニース」フランス―Nice France―
2002年の12月初め、ブリュッセルから一気に丸一日かけてフランス南東部、地中海沿岸のコート・ダジュールでは名の通ったニースを訪れる。
北欧から超特急でギリシャに向かう途中の一日の滞在。
それまではいていた中綿入りズボンを脱ぎ捨てて、丘にある公園に上ってみた。
海の近くにある旧市街の辺りはヨーロッパおなじみのテラコッタ色の屋根が立ち並ぶ。
海のすがすがしい風、遠くにある山々を望んで長年ここを愛して保養しに来る人の癒しの原点を見ているようだった。
何処の旧市街でも私は吸いつけられるように、歩き出す。
なぜだ?
歴史が作った美というものが人々に呼びかけるチカラなのか。
カラフルなマジパン(アーモンドの粉で作ったお菓子)とクッキーを買い占める。
味よりも見た目に弱い私。自分がきれいだと思ったものはおいしいと思ったものより、おいしく感じたりする、不思議な脳の構造。
個人所有と思われるクルーザーの数々。
絵になる。
そのまわりの波止場ではシーフードのレストランがぎっしりあった。
南に来ると人の感じが明るくなる。
やはり物理的に心地よい状態にいるほうが人間の心に優しいということだろう。
あの時のニースはサワヤカな一呼吸の道草だった。
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