「パリ人物図鑑A−ピアニスト−ドラ スタリドウ」 Dora Stalidou―Paris France―

ドラはギリシャ人でパリのコンセルバトワール(学校)でピアノを教えたりバレエクラスのピアニストをする傍ら、パフォーマンスで自ら作曲した曲を演奏したりする。
彼女とは2003年のドイツのフライブルグ、インターナショナルコンタクトフェスティヴァルで知り合った。
そう、彼女もコンタクトインプロビゼーションをするダンサーの一人。外国に行くといろんな人がコンタクトインプロヴィゼーションをしている。
とても明るく大声で、でも品がよい彼女は話していて思わず笑いがこみ上げてくる。英語でそんな感じだから、ギリシャ語で喋ることができたら笑いすぎて涙が出てきそうだ、きっと。

私はピアノを弾くことが大好きだから彼女にたまにみてもらった。
彼女のメソードに、思いっきり、スローモーションで弾くというものがある。
これが難しい。テンポは一定でチョースローに弾くのだ。そうすると音一つ一つに集中することができるようになって、その後普通のテンポに戻すととんでもなく弾きやすい。
でも、これって3分のショパンのエチュードを12分くらいで弾くので、とっても根気が要る。ゆっくり過ぎてかえって間違える。途中で集中力やストレスを感じるとテンポが速くなってくる。
これはピアノだけじゃなく他のことにも当てはまる。電車から見る風景と歩いているときに見る風景が違うことと似ている。そして、それをゆっくりだから思いっきり観察をすることができるということと同じだ。
彼女はこんな感じで生徒に教えているのだろう。
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